オールリリース シーバスフィッシングデイ vol.13 2012年12月8日〜9日 相模川「川とのふれあい公園」 |
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今年は一昨年・昨年のような受付時からの暴風雨に祟られることなく開催することができました。しかし、開催時期が若干遅かったせいなのか、はたまた夜半まで吹いた南西強風のせいなのか、史上最低の1名1匹という貧果となってしまいました。さらにしかし、スズキは元々なかなか釣れない魚なのであります。今までがたくさん釣れ過ぎていただけとも考えられます。「なかなか釣れない時に釣る!」今回唯一の釣果を上げた方には過去最大級の賛辞を送るべきだと思います。今回で4年連続で相模川で釣れたスズキが大会優勝魚となっています。改めて相模川のポテンシャルを垣間見た気がしますし、今年は春と秋にメーターサイズが釣れたりして、近場で夢のサイズが釣れることも証明され、ますます注目のポイントとなることでしょう。近年のスズキのルアー釣りは季節感が無くなったり、ベストシーズンが前倒しになっている気がします。ひと昔前は・・・海でのスズキ釣りは11月から始まって翌年1月までがシーズンでした。今では・・・晩夏の頃にイカパターンで釣れたり、何故か1月の声を聞くと釣れなくなってしまう傾向にあるようです。温暖化により海水温も上昇傾向のはずなのに、釣期が前倒し傾向なのは何故なのでしょうか?不思議です。現在のスズキ釣りにこれだけの多様性がもたらされたのは、バブル景気以降の一時期にスズキ釣り人口が増加し、それだけ色々な人がチャレンジしてきた成果なのだと思います。しかしながら、釣れた産卵能力のある親魚を、一匹づつでも多くのアングラーがキープし続けてしまえば、確実にその一匹以上のスズキは減ります。産卵能力のある親魚は、生き続ける限り多くの子孫を残す訳ですから・・・、これは誰でも理解できることだと思います。現在のスズキ釣り人口は安定期もしくは減少期に入っていると思います。これからも目先の「利」よりも未来の「楽しみ」を考え、自分達が何を「楽しみ」として釣りをしているのかを今一度考えてみてください。そして、シーバスミーティングはその「考える機会」を提供し、未来の楽しみのための「リリース」というひとつの答えを発信し続けたいと思います。(市川正章)
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